積水ハウスは鉄骨住宅と木造住宅どちらにも対応しているハウスメーカーです。
「断熱グレードの選択はどうしよう(標準仕様か高性能仕様か)」
「木造(シャーウッド)と鉄骨のどちらにしよう」
「標準仕様で十分か、オプションを追加すべきか」
上記のような悩みを抱えている方に向けて、この記事では、積水ハウスの標準仕様を構造・断熱・外装・設備などの観点から徹底的に解説します。
カタログや私たちの実体験をもとに、なるべく簡潔になるようまとめました。積水ハウスでの家づくりを検討されている方はぜひ最後まで目を通してみてください。
【構造・工法編】地震に強く、間取りの自由度も高い
積水ハウスでは、住宅の構造に応じて3つの工法が採用されています。
- 木造1〜3階建て ➡ シャーウッド構法
- 鉄骨1・2階建て ➡ ダイナミックフレーム・システム
- 鉄骨3・4階建て ➡ フレキシブルβシステム
ひとつずつ詳しく見ていきます。
木造1〜3階建て:シャーウッド構法
シャーウッド工法は、積水ハウスが独自に開発した木造住宅の構法で、モノコック構造とラーメン構造を融合したハイブリッド構法が特徴です。これにより、木造でありながら高い耐震性と設計自由度を両立しています。
💡モノコック構造
建物全体を「面」で支える構造。壁・床・天井などの6面が一体となって荷重や地震力を分散。 耐震性・断熱性・気密性に優れ、揺れに強い箱型構造です。
💡ラーメン構造
柱と梁を剛接合して「骨組み」で支える構造。フレーム自体が地震力などの水平力に耐えます。設計自由度が高く、大開口や吹き抜けなどが実現しやすいのが特徴です。
特に注目すべきは、金物接合「メタルジョイント(MJ)」システムの採用。これにより、木材同士の接合部の強度と精度が飛躍的に向上し、地震に強く、長寿命な構造を実現しています。
💡金物接合「メタルジョイント(MJ)」システム
従来の木造工法で使われる「仕口」や「継手」に比べて、木材の切り欠きを最小限に抑え、木が本来持つ強度を最大限に活かすことができる木材接合技術。これにより、接合部の強度・耐震性・施工精度が大幅に向上し、地震時にも粘り強く耐える構造を実現しています。
また、シャーウッド工法は「日本の、いちばん暮らしやすい木の家」を目指しており、自然素材の温もりと高性能な住環境を両立する設計思想が込められています。

木造なのに吹き抜けや大開口が可能で、設計の自由度が高いのが魅力です!
鉄骨1・2階建て:ダイナミックフレーム・システム
ダイナミックフレーム工法は、積水ハウスが鉄骨住宅に採用している独自の高耐震構造です。最大の特徴は、柱のない広い空間(最大スパン7m)を実現しながら、地震や台風にも強い構造を両立している点です。
C形鋼とは、C形に成型した構造用鋼材です。これを背中合わせに接合し構造柱にすることで、スリムで強靭な柱を形成。前後左右どの方向からの力にも抵抗することができます。
ブレースとは、骨組を支える補強材です。日常的な鉛直荷重はC形鋼が負担するのに対し、地震などの水平荷重はブレースが負担します。
2つの工夫によって、プランの自由度を確保しながら、高い安全性を実現。当社では、品確法の住宅性能表示制度「構造の安定/耐震性・耐風性」の項目で、最高等級※を標準仕様で設定しています。
積水ハウス公式TECHNOROGIES「ダイナミックフレーム・システム」 より抜粋
さらに、大空間や吹き抜けも自由に設定できるのをはじめ、窓位置の入れ替えなど、プランの融通性が高いことも特徴です。



通し柱が不要なため、1階と2階の間取りを自由に設計できるのも大きなメリットです!
鉄骨3・4階建て:フレキシブルβシステム
フレキシブルβシステムは、都市型住宅にある「限られた敷地を有効に利用したい」という需要を満たすため、積水ハウスが3〜4階建て住宅向けに開発した、強度と自由度を両立した構造システムです。
高層ビルと同等の構造計算を採用し、強度と設計の柔軟性を両立しています。
最大の特徴は、通し柱が不要で階ごとに間取りを自由に設計できる点。これにより、1階にガレージ、2階に店舗や賃貸、3階に住居など、用途の異なる空間を自在に組み合わせることが可能です。
また、高強度梁「WHビーム」によって、最大スパン9mの大開口や吹き抜けも実現でき、都市型住宅や二世帯住宅に最適な構法です。(※ ビルトインガレージの場合は最大8mまで。)
💡「WHビーム」
WHビームは、積水ハウスが3階建て以上の重量鉄骨住宅で採用している高強度の梁(はり)部材です。建物の自由度を高めるために設計された構造材で、通し柱なしでも広い空間や柔軟な間取り設計が可能になります。特に都市型住宅や複雑なプランに対応しやすく、耐震性と設計自由度を両立するための重要な技術です。
【断熱・気密性能編】快適な室温を保つ「ぐるりん断熱」
積水ハウスの標準仕様では、断熱気密性能にもこだわりが詰まっています!
ぐるりん断熱
「ぐるりん断熱」は、積水ハウスが開発した独自の高断熱施工技術で、住宅全体を断熱材で“ぐるり”と包み込むことで、快適性・省エネ性・環境配慮を高めた仕組みです。
ポイント① 家全体を断熱材でつなぐ構造
天井・壁・床の各部位に最適な断熱材を連続的につなぎ、柱や梁などの熱の弱点(熱橋)を補強。これにより、室内の温度ムラを抑え、冬でも暖かい住環境を実現。
ポイント② 断熱グレードは3段階から選択可能
標準仕様・ハイグレード仕様・プレミアム仕様の3タイプがあり、地域やライフスタイルに応じて選べます。
ポイント③ 快適性の向上
暖房を切った後でも室温が急激に下がらず、朝の冷え込みが軽減。洗面所や廊下など暖房がない場所でも温度差が少なく、ヒートショック対策にも有効。
ポイント④ 省エネ・環境配慮
冷暖房にかかるエネルギー消費量を削減し、CO₂排出量も抑制。標準仕様でも約35%、プレミアム仕様では約50%の削減効果が期待されます(一般住宅比)
参考:積水ハウス公式│軽量鉄骨系戸建全商品において オリジナル断熱仕様「ぐるりん断熱」を標準採
気密について
気密については、積水ハウスは気密性(C値)に関する公式な数値を公表していません。
そのため、これは私たちの実体験に基づく情報となりますが、スーペリア仕様の場合は、C値は2を目指して施工されます。
ただし、実際には間取りや窓の大きさなどによっても数値は変わるため、一概にC値に関して「このくらいは達成できる」と言えないのが現状です。
気密施工については、担当の現場監督の方とのやりとりで、いろいろと配慮していただいた部分もあったので、別途記事を作成してそちらで詳しく書きたいと思います。
【外装・屋根材編】美しさと耐久性を兼ね備えた素材選び
積水ハウスと言えば、鉄骨造の「ダインコンクリート」や木造の「ベルバーン」が有名ですが、他にも選べる壁材があります。
また、屋根も太陽光を乗せる場合とそうでない場合とで選べる素材が変わってきます。順番に紹介していきます。
外壁材
積水ハウスの外壁材は、構造(木造・鉄骨)に応じて専用設計されており、耐久性・意匠性・メンテナンス性に優れた素材が揃っています。
以下に代表的な外壁材とその特徴を端的にまとめます。
| 外壁材 | 対応構造 | 特徴 | メンテナンス性 |
|---|---|---|---|
| ベルバーン(陶板外壁) | 木造(シャーウッド) | 焼き物ならではの質感。色あせに強く、30年塗装不要 | 非常に高い(塗り替え不要) ※目地は要メンテナンス |
| ダインコンクリート | 鉄骨(1〜2階建て) | 高強度・高耐火・重厚感のある意匠性 | 高い(30年で再塗装推奨) |
| シェルテック・コンクリート | 鉄骨(3〜4階建て) | 高層住宅向け。耐震・耐候性に優れ、都市型住宅に最適 | 高い |
| SC25セラミックウォール | 共通 | セラミック基材で防火認定あり。劣化しにくい | 高い |
| サイディング・タイル・石貼り | 共通 | デザインバリエーションが豊富。素材により性能差あり | 素材により異なる |
積水ハウスの外壁材は、見た目の美しさだけでなく、性能とメンテナンス性を兼ね備えているのが大きな魅力です。
構造やライフスタイルに合わせて最適な素材を選ぶことで、長く快適に暮らせる住まいが実現できます。
屋根材
積水ハウスでは、住宅の構造やデザイン、地域の気候条件に応じて、複数の屋根材と屋根形状から選択することができます。
屋根は住まいの印象を左右する重要な要素であり、耐久性や断熱性、メンテナンス性なども考慮して選ぶ必要があります。
主な屋根材の種類と特徴
【太陽光パネル一体型屋根】
積水ハウスオリジナルの陶器平瓦のサイズに合わせ、瓦の代わりに連続して配置でき、すっきりした納まりを実現した独自のデザインです。
屋根材と太陽光発電パネルを一体化したタイプで、外観を損なわずに発電機能を持たせることができます。環境配慮型の住宅を目指す方に人気です。
※画像はイメージです。
参考:積水ハウス公式「屋根瓦と一体化した美しいデザインで周辺の街並みにも調和する積水ハウスオリジナル瓦型太陽光発電システムが「2009年度グッドデザイン賞」を受賞」


【スレート屋根】
セメントと繊維を原料とした軽量屋根材で、木造住宅「シャーウッド」シリーズで標準採用されています。耐震性に優れ、コストパフォーマンスも高く、シンプルな外観が特徴です。


【陶器瓦】
高温で焼成された瓦で、鉄骨住宅に標準採用されています。耐久性が高く、色褪せしにくいため長期間美観を保てます。和風・洋風どちらのデザインにも調和しやすく、重厚感のある外観を演出します。


【金属屋根(ガルバリウム鋼板など)】
軽量で耐久性に優れ、モダンなデザインに適しています。施工性が高く、雨音や断熱性の課題はあるものの、断熱材との併用で快適性を向上させることが可能です。


【設備仕様編】水回りも高品質
積水ハウスでは、水回り設備も国内有名メーカーの高グレード製品がそろっています。
キッチン
積水ハウスでは、「Panasonic」と「クリナップ」の主に2つのメーカーからキッチンを選べます。
その他のメーカーのものを入れることも可能ですが、積水ハウス指定商品でないものはコストがかかる場合がある点に注意が必要です。入れたい商品が決まっている場合は、早めに担当の営業の方に伝えておきましょう!
Panasonic製品には、S-CLASSとL-CLASSの2つのラインナップがあります。
S-CLASSはコストと機能のバランスが良く、はじめはこちらをお勧めされることが多いと思います。
L-CLASSはデザイン性と高機能を求める方に最適ですが、コストはS-CLASSよりも高くなります。
クリナップはシステムキッチンやバスルームなど、水まわり製品に強みを持つ企業です。
STEDIAはステンレス素材による清掃性・耐久性・収納力が魅力で、長く使いたい方にぴったりです。
以下に、3つのラインナップを簡単に比較してみました。
| 比較項目 | Panasonic「S-CLASS」 | Panasonic「L-CLASS」 | クリナップ 「STEDIA」 |
|---|---|---|---|
| 価格帯 | 約80万円〜 | 約91万円~ | 約76万〜153万円 |
| カウンターの高さ | 80・85・90cm 5cm単位で選定可能 | 80〜90cm 1mm単位で選定可能 | 85・100cm |
| キャビネット素材 | 木製+メラミン化粧板 | 高品質木製+多彩な面材 | ステンレスキャビネット(カビ・ニオイに強い) |
| 清掃性 | ラクするーシンク※1 ステンレスシンク選択可 | ラクするーシンク※1 ステンレスシンク選択可 (形を選べる) | 美コート加工+流レールシンク(汚れが流れやすい形) |
| 収納力 | 奥行47.5㎝ トレイ付き | 奥行57.5㎝ トレイ付き(可動式) 底板ステンレス貼 | 大容量のオールスライド収納 |
| デザイン性 | カウンター7柄 シンク7タイプ キッチンボード18柄 | カウンター26柄 シンク8タイプ キッチンボード18柄 | 木目調・鏡面・セラミックなど多彩な面材 |
| レイアウト対応 | I型、L型、対面型、アイランド型など | フルオーダー可能 | I型、L型、対面型、デュアルトップなど |
| おすすめ層 | コストと機能のバランスを重視する層 | デザイン・機能にこだわる層 | 清掃性・耐久性・収納力を重視するファミリー層 |
※1 水アカ、キズ、汚れに強い独自素材「スゴピカ素材」使用。
浴室
積水ハウスでは、「Panasonic」と「積水ホームテクノ」の主に2つのメーカーからお風呂の仕様を選べます。
以下は、Panasonicの「オフローラ」「BEVAS」「L-CLASS」と、積水ホームテクノの「バスサルーンエスコート」を書くカタログや簡単に比較してみました。
| 比較項目 | Panasonic「オフローラ」 | Panasonic「BEVAS」 | Panasonic「L-CLASS」 | 積水ホームテクノ「バスサルーンエスコート」 |
|---|---|---|---|---|
| 価格帯 | 約87万4,500円〜 | 約102万6,000円〜 | 約170万5,500円〜 | 約109万〜186万円 |
| 断熱性 | 保温浴槽+断熱床 | 高断熱浴槽+断熱天井・床 | トリプル断熱構造(浴槽・床・壁) | 高断熱フロア+高断熱浴槽 |
| 清掃性 | スゴピカ素材 スミピカフロア | スゴピカ素材 3Dプロテクトクリーンフロア ささっとキレイ排水溝 | スゴピカ素材 スミピカフロア ささっとキレイ排水溝 | メタリア人造大理石浴槽 |
| デザイン性 | シンプルで清潔感あるデザイン | モダンで落ち着いた空間 | 高級ホテルライクな空間演出 | 世界最高水準の洗い場と浴槽の広さ |
| オプション機能 | カビシャット暖房換気乾燥機、ミストサウナなど | スゴピカシェルフ水栓、照明演出、音響機能など | 音響機能、ミストなど | Easy/Eco/Safetyパッケージ選択可能 |
| おすすめ層 | コストと機能のバランスを重視する層 | 快適性とデザイン性を求める層 | ラグジュアリー志向の層 | 家族全員の使いやすさと安全性を重視する層 |
トイレ
私たちが担当営業の方から勧められた標準メーカーは、「TOTO」と「LIXIL」でした。
2階建てで、各フロアにトイレの設置を考えている場合、どちらかワンフロアは災害時のことを考えてタンク有を勧められることが多いです。
下記に、タンクありとなしのモデルを含むTOTO「ネオレスト」、LIXIL「サティス、プレアスLSタイプ」の3種類のトイレを比べてみました。
| 比較項目 | TOTO「ネオレスト(NX・LS・AS・RS)」 | LIXIL「サティス(G・S・Xタイプ)」 | LIXIL「プレアスLSタイプ」 |
|---|---|---|---|
| 価格帯 | 約35万〜77万円 | 約30万〜60万円 | 約22万〜 |
| タンク有無 | なし | なし | あり(タンク一体型のコンパクト設計) |
| 節水性能 | 大3.8L/小3.0L(超節水型) | 大3.8L/小3.0L(超節水型) | 大5L/小3.8L(ECO5) |
| 清掃性 | フチなし形状+陶器+特殊コーティング+トルネード洗浄 | アクアセラミック+フチレス形状+リフトアップ+泡洗浄 | アクアセラミック+フチレス形状+リフトアップ+鉢内除菌 |
| 快適機能 | オート開閉、温風乾燥、やわらかライト、個人設定など | オート開閉、温風乾燥、音楽機能、鉢内除菌など | フルオート便座(上位グレード)、お掃除リフトアップ |
| デザイン性 | 曲線美・高級感のあるフォルム | スリム&コンパクトでインテリア性高い | 流線的でコンパクトなフォルム |
| おすすめ層 | 高機能・清潔・高級感を求める層 | デザイン性と快適性を重視する層 | 利便性を備えつつ、2階など水圧が心配な場所への設置を考えている方 |
洗面台(積水ハウスオリジナル)
積水ハウスで注文住宅を建てた際に選べる洗面台には、メーカーオリジナルのもとと、メーカーとのコラボ商品があります。
メーカーとのコラボ商品は、比較的良いグレードのモデルを安く設置することができるのでおすすめです。
以下に、積水ハウスオリジナルのコラボ商品シリーズと、その特徴を簡単にまとめてみました。(※値段は参考価格です)
| 項目 | KSXⅡ (オーリス社×積水ハウス) | KSP (オーリス社×積水ハウス) | SDTⅡ (TOTO×積水ハウス) | LSL (LIXIL×積水ハウス) | LSM (Panasonic×積水ハウス) |
|---|---|---|---|---|---|
| 主な特徴・仕様 | 間口・扉・鏡・ボウルなど細かく選べる | ボウルの形状2種/浅型引き出し/木目調など選択可 | TOTO「オクターブ」相当の仕様を標準採用可能 | LIXIL「ルミシス」をベースにした仕様/ボールの形状2種類 | Panasonic「ラシス」をベースにした仕様 |
| 間口(幅) | 850〜1850mm | 750・900・1000㎜ | 750・900・1,000mm | 750〜1,800mm | 900~1650㎜ |
| デザイン性 | ◎ おしゃれ・造作風 | ◎ ナチュラル・可愛い | ○ スタイリッシュ | ◎ 高級感・ホテルライク | ◎高級感・ホテルライク |
| 機能性・清掃性 | △ 水栓回り、ボウル(形状による) | △ 水栓回り、ボウル(形状による) | ◎ ハイバックガード/上から水栓/すべり台ボウルなど | 〇 ハイバックガード/新てまなし排水口 | 〇スゴピカ素材を採用 |
| 価格帯の目安 | 約33万円〜 | 約25万円〜 | 約18万~ | 約35万円〜 | 約26.6万円〜 |
| 参考サイトやカタログ | 洗面カウンター KSXⅡ | 洗面カウンター KSP | TOTO「オクターブ」 | LIXIL「ルミシス」 | Panasonic「ラシス」 |
【その他細部の仕様編】暮らしやすさへのこだわり
他にもたくさん紹介したい標準仕様があるのですが、全てを解説するととんでもない量になりそうです。
そのため、個人的に特に素敵だと思う標準仕様をピックアップしました。
床材
積水ハウスの標準仕様の床材は、「朝日ウッドテック」または「マルホン」の床材です。
突板や挽板の場合は朝日ウッドテック、無垢床の場合はマルホンをお勧めされます。
ちなみに朝日ウッドテックの挽板は、普通の挽板よりも表面の木の厚みが厚いため、「無垢挽板」と呼ばれることもあります。
「木の質感は残したいけれど、無垢材はお手入れやコストの面で不安がある」と言う方には、朝日ウッドテックの無垢挽板がおすすめです。
換気
積水ハウスでは、独自の次世代室内環境システム「スマートイクス(Smart-ECS)」を採用し、以下のような先進的な換気・空気清浄技術を導入しています。
空気の流れを設計する「換気ゾーニング」
・LDKなどの生活空間を「風上」、廊下や玄関などを「風下」として空気の流れをコントロール。
・汚染物質が生活空間に広がらないように設計。
高性能フィルター+サイクロン給気フード
・外気中の粉じんや虫類を除去し、フィルター交換は約5年に1回の省メンテナンス。
・微細な汚染物質もキャッチし、室内の空気を清潔に保つ。
熱交換型24時間換気
・換気による熱損失を抑え、冷暖房効率を向上。
・年間を通して快適な室温と空気質を両立。
空気清浄システム「Air Me」
・天井設置型で家具のレイアウトに影響されず、空気中の粒子を効率的に除去。
・一般的な換気システムと比べて最大2〜5倍の速さで汚染物質を除去。
感染症対策にも配慮
・玄関近くに「チェンジングルーム」を設け、帰宅後すぐに手洗いや着替えが可能。
・トイレ・洗面を寝室近くに配置し、家庭内感染のリスクを軽減。
参考:積水ハウス公式 「スマートイクス(次世代室内環境システム)」より
玄関ドア
積水ハウスの玄関ドアは、幅1m・1.125m・1.5mから選ぶことができmす。(1.5mは親子扉)
「1mだと少し狭く感じるけど、親子扉は片方しか使わない…」そんな方は、1.125mサイズの扉がおすすめです。
ただし、デザインについては建築基準法に基づく防火地域指定の区分によっては、防火扉を選ばなければいけないケースがあります。
もし建築予定地域が準防火地域の場合は、「防火戸対応玄関ドア」を選ぶ必要があるため、選択肢は狭まります。
まとめ:家族構成や生活スタイル、ランニングコストなども含めて選ぶのが◎
積水ハウスの標準仕様は、住宅性能や快適性にこだわる人にとっても、十分に満足できる水準を備えています。
構造面では木造・鉄骨それぞれの工法に応じた強固な設計がなされており、耐震性・耐久性の両面で安心できる内容となっています。
断熱性能においても、グレードに関係なく採用されている「ぐるりん断熱」などの基本仕様が全体として高い快適性と省エネ性を支えています。
また、外装材や屋根材、玄関ドア、サッシなどの建材も耐候性や意匠性に優れたものが採用されており、メンテナンス頻度の少なさや長期的なコストメリットにもつながります。
キッチン・浴室・洗面・トイレといった水回り設備も、住宅設備メーカーとのコラボによって標準で高機能かつ使いやすい仕様となっており、追加オプションを選ばずとも快適な住環境が実現可能です。
もちろん、細部に目を向けると「ここはオプションでアップグレードしたい」と感じるポイントも出てくるかもしれません。そんなときも、標準仕様を基準にして住まいを考えることで、コストを抑えつつも満足度の高い家づくりを実現することができるでしょう。
本記事では、構造・断熱・外装・設備・細部仕様など、あらゆる観点から標準仕様を確認しましたが、最終的な判断は家族構成やライフスタイル、将来的なメンテナンスコストなども含めて考えることが大切です。
標準仕様をしっかり理解することで、オプションの取捨選択もしやすくなり、「本当に必要なもの」だけに予算をかける家づくりができるようになります。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
この記事が、積水ハウスの高品質な標準仕様について広く知っていただけるきっかけになれば幸いです。



