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積水ハウスでスーペリア仕様の家づくり ~暮らしのリアル~
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積水ハウス・スーペリア仕様の断熱性能を徹底解説

積水ハウスの「ぐるりん断熱」は、住宅全体を均一に断熱材で包み込む独自の断熱工法です。
この工法では、壁・床・天井といった主要部分だけでなく、梁や柱の周辺まで断熱材を敷き詰めることで、熱の出入りを極力抑えることを目的としています。

積水ハウスでは、断熱仕様を「グリーンファースト(標準)」「グリーンファースト・ゼロ」「グリーンファースト・ゼロ+α」「グリーンファースト・ゼロスーペリア」の4段階で展開しており、地域や予算、快適性のニーズに応じて選択することができます。

そのなかでも「スーペリア仕様」は、断熱性能において一歩先を行く革新的な施工方法を採用しています。
本記事では、私たちが実際に施工現場で見学させていただいた経験も踏まえて、スーペリア仕様の断熱施工の特徴や、その効果について詳しくご紹介します。

目次

積水ハウス独自の「ぐるりん断熱」

家全体を包み込む“すき間ゼロ”の断熱設計

積水ハウスが採用する「ぐるりん断熱」は、天井・壁・床のすべての部位に適切な断熱材を施し、住宅全体をすっぽりと包み込むように断熱する独自仕様です。
断熱材の厚みだけでなく、施工精度や熱橋(ヒートブリッジ)対策にも徹底的にこだわり、すき間からの熱の出入りを極限まで抑えています。

補足:熱橋(ヒートブリッジ)とは?
「熱橋(ヒートブリッジ)」とは、建物の構造の中で熱が伝わりやすい部分のことを指します。周囲の断熱材よりも熱伝導率が高い部材(たとえば金属製の柱や梁など)が、外気の熱を室内へ、あるいは室内の熱を外へ“橋渡し”してしまう現象です。
この熱橋が存在すると、断熱材で囲っていても一部から熱が漏れやすくなり、以下のような問題が発生します。
・室内の温度ムラが生じ、快適性が損なわれる
・冬場にはその部分の表面温度が下がり、結露やカビの原因になる
・冷暖房効率が低下し、光熱費が増加する

断熱性能を高めるには、断熱材の厚みや種類だけでなく、「熱橋をいかに減らすか」が非常に重要です。積水ハウスの「ぐるりん断熱」では、この熱橋対策にも力を入れており、構造部材の配置や断熱材の施工方法を工夫することで、熱の逃げ道を極限まで減らしています。

適材適所の断熱材で長期性能を維持

ぐるりん断熱」では、部位ごとに最適な断熱材を使い分けています

天井・床:柔らかく充填しやすい無機繊維系のグラスウールやロックウールを採用
床下:湿気に強く型崩れしにくい発泡樹脂系のポリスチレンフォームを採用

これにより、断熱材の性能を長期的に安定して発揮できる構造が実現されています。

実際に聞いた!経年劣化による断熱材のズレを防止する工夫

断熱材は時間の経過とともに重力の影響で下にずれてしまい、特に壁は断熱層に隙間が生じることがあります。
こうした隙間は、断熱性能の低下や結露の原因になってしまいます。

積水ハウスでは、断熱材を木枠にしっかりと固定した状態で壁に設置する施工方法を採用しています。
この工夫により断熱材の沈み込みを防ぎ、断熱性能が経年劣化しにくく、快適な住環境を長く保つことができます

UA値0.36W/㎡Kを目指す

UA値とは?断熱性能を示す重要な指標

UA値(外皮平均熱貫流率)は、住宅の外皮からどれだけ熱が逃げるかを示す数値で、低いほど断熱性能が高いことを意味します。
積水ハウスの標準仕様では、UA値は約0.6〜0.9W/㎡K(地域差あり)ですが、スーペリア仕様では、約0.36W/㎡Kという高水準で設計しています。

断熱のグレードを上げることで初期コストは増えますが、断熱性能が高まることで冷暖房効率が向上し、冷暖房機器の使用頻度が減るため、年間数万~数十万円単位での光熱費削減が期待できます。
長期的な省エネ効果や快適性の向上に加え、長期的な光熱費の削減が初期費用分を回収できる可能性もあります。

下記の記事で、1年間の光熱費をシミュレーションしています。気になる方はあわせてご覧ください。
自分たちの暮らしに合ったグレードを選ぶことが、理想的な家づくりの鍵です。

寒冷地仕様にも匹敵する断熱性能とコスト

UA値0.36は、北海道などの寒冷地で求められる断熱性能に匹敵するレベルです。
全国どこでも快適な住環境を実現できるため、地域を問わず高性能な住宅を求める方には最適です。

また、軽量鉄骨造でもシャーウッド(木造)のどちらを選んでも、同等の断熱性能が得られる点も積水ハウスの特徴です。
ただし、断熱グレードを上げることで初期費用は増加します。
増額費用は住宅の規模や仕様によって変わるため一概には言えませんが、一般的にはスーペリア仕様にアップグレードすることで100万円~200万円程度の追加費用がかかることが多いです。

詳しい総額内訳やオプション費用を知りたい方は、こちらの記事で詳しく紹介しています。

スーペリア仕様だけの特別な断熱施工

標準仕様より+6cmの断熱材

スーペリア仕様では、断熱材の厚みが屋根・床・壁ともに標準仕様より6cm増加します。
断熱性能を向上させるには、外壁や屋根に厚みのある断熱材を使用したり、断熱性の高い窓を採用したりすることが重要です。
とくに断熱材の厚みの違いは、室内の温度安定性に大きく影響し、冷暖房効率の向上にもつながります。特に寒暖差の激しい地域では、体感温度の差が歴然です。

一部、断熱材の厚みが増すことによる注意点もあります。事前に知っておかないと、あとから間取りを大きく変える必要が出てくることもあるので、スーペリア仕様の採用を迷っている方は、ぜひこちらの記事もチェックしてみてください。

壁も屋根も断熱材は二重

標準仕様では断熱材を1層だけ敷き詰めて断熱します。これでも断熱等級4~5を取得できる十分な断熱性能はありますが、スーペリア仕様の場合、壁と屋根の断熱材を2層隙間なく敷き詰めます。
この施工により断熱層が標準よりも+6㎝になり、熱の侵入・流出を徹底的に防ぐことで、断熱等級6を取得できます。

屋根は太陽光の熱を最も受けやすい部分です。スーペリア仕様では、屋根にも断熱材を二重に施工することで、夏場の室温上昇を抑え、冬場の暖気の逃げを防ぎます。

まとめ:性能とコストを見極め、自分に最適な選択を。

積水ハウスのスーペリア仕様は、鉄骨の場合であってもUA値0.36W/㎡Kという高水準を目指せることから、標準以上の断熱性能を保証しているハウスメーカーと言えます。
木造専門の一条工務店のような高気密・高断熱を全面に打ち出したメーカーには及ばない点もありますが、積水ハウスの強みは、「ぐるりん断熱」をはじめとする施工精度の高さと間取りのデザイン性の両立を備えているところです。

標準仕様でも断熱材の厚みは十分確保されていますが、スーペリア仕様では更に厚みを標準より6cm増やし、壁と屋根は二重施工を施すことで、高水準の断熱性能を実現しています。

これからの住宅選びでは、見た目や間取りだけでなく、「断熱性能」という目に見えにくい部分にも注目することが、より良い暮らしへの第一歩です。
後悔のない家づくりのためにも、断熱性能とコストやデザイン性とのバランスを見極め、自分に最適な選択をすることが大切です。

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