注文住宅と聞くと「自由に設計できて夢のマイホームが叶う!」とワクワクする一方で、気になるのが実際にかかる費用ですよね。
今回は、積水ハウスの「イズ」で家を建てた我が家のケースをもとに、実際の建築費用の総額・内訳・値引きの詳細・など、可能な限りリアルにまとめてみました。
ひとつ前提をお伝えしておくと、わたしたちは”値引きを前提とした家づくりはおすすめしません”。(理由は記事内でお伝えします)
そもそも、住む自治体によって坪単価も異なりますので、見た目の数字は単に一例として考えるのが良いと思います。
この記事で紹介する金額もあくまでも一例であり、土地条件やプラン、地域によって異なることを前提として参考程度にご覧ください。
わたしたちの家のスペックと前提条件
まずは家の概要を簡単にご紹介します。
- 構造:イズ(軽量鉄骨造2階建)
- 延床面積:約36坪
- 性能:断熱等級6(スーペリア仕様)
- 太陽光発電:3.5kW(瓦一体型)
- 土地面積:約45坪
30代夫婦2人暮らしの共働きで、現在(2025年)まで子ども・ペットはおりません。
総費用はいくらかかったのか?
最も気になる総費用ですが、上物だけで…
約6800万円(税込)です。
当初の予算というか予想よりは高くなってしまいました。
当初は『6500万円くらいかね。7000万円は超えたくないね』という話をしていたので、一応限度額内にはぎりぎりおさまっている形ですが、やっぱり高い…!
スーペリア仕様にしたり、全フロア挽き板にしたりなど、性能や仕様にこだわったなりの結果ではあると思っていますし、居住地の坪単価が高いこともかなり影響していると思います。(おそらく田舎で同じ規模の家を建てたら1千万は下がるのでは…と想像します。想像しているだけです。)
総額内訳(概算)
項目 | 金額 |
---|---|
土地購入費 | 0円 |
建物費用(設計・外構・諸費用含む) | 約6,800万円(税込) |
※建物費用には設計料・外構・登記・地盤改良なども含まれています。
ローンと資金計画について
- 住宅ローン借入額:約5,100万円
- 自己資金:約1,600万円
- 補助金:100万円
主な建築工事費+α
建築予定地には歴史を感じる木造の家が建っていましたので、そちらの撤去費用も今回の総額に含まれています。また、下記に示したもののほかにも、太陽光費用、天井高変更費用なども総額に含まれます。
太陽光費用や天井高費用についても知りたい方は、こちらの記事で総額の内訳をさらに詳しく公開しています。
積水ハウス鉄骨スーペリア仕様にかかった総額と内訳をリアルに公開
外構工事
- 費用:約540万円
駐車場、フェンス、植栽、外照明、門袖壁などを含みます。
建物撤去
- 費用:約270万円
キッチン(Panasonic L-CLASS)
- 費用:約200万円
- 選んだ理由:3連コンロ、天板の色と質感、お掃除が楽、排気口レス、
ショールーム見学特典として、最新のフロントオープン食洗器を無料で搭載していただきました。幅45cmと60㎝のものがありましたが、料理は好きでわりとするので、鍋も一緒に入れられるよう60cm幅のものを選びました。
キッチンはなぜか料理をしない夫の方がこだわりがあり、ほぼ夫のこだわりの塊になりました。
カップボードは使い勝手を考えて、上の方には付けないことにしました。(それでもこの価格…!)
エネファーム
- 仕様:パナソニック製燃料電池1台
- 費用:約100万円
登記費用(建物のみ)
- 費用:約30万円
その他にかかった費用
注文住宅を建てる際には、本体価格以外の諸費用も様々あります。
実際にわたしたちが支払った諸費用として、たとえば以下のようなものがあります。
- 設計費用
- 住宅ローン手数料
- 気密測定費用
標準では気密測定やホームインスペクションは含まれていないため、検討している方はぜひ設計段階から担当の設計士や営業の方に繰り返し希望を示しておくといいと思います。
気密測定を使用と思った理由や、実際にしてみてどうだったかについては、また別の記事で詳しくご紹介します!
値引きの内訳と条件
積水ハウスは基本的には値引きはしないといわれています。
注意したいのは、『値引きを前提とした家づくりはおすすめしない』ということです。
そもそも、住む自治体によって坪単価も異なりますので、見た目の数字は単に一例として考えるのが良いと思います。
わたしたちは担当の営業の方にコストに関する助言をいただくことはありましたが、自分たちが希望する仕様に関する値引き交渉は一切行いませんでした(本当です)。
値引きよりも、丁寧な仕事を確実にしていただくことを大切に考えようと予め夫婦で話し合って決めていたからです。
そもそも契約のタイミングや、使用できるキャンペーンの違い、担当営業の方の経験値などの関係もあるので、あまり値引きを考えすぎると家づくりを楽しめなくなってしまうと思います。
それでも参考程度に我が家の家づくりの総額を知りたいという方は、こちらの記事で総額と契約書に記載されたマイナス金額の内訳を詳しく公開しています。値引きを推奨するものではないため、有料にさせていただいておりますが、ご興味のある方はご覧ください。(外部サイトに移動します)
積水ハウス鉄骨スーペリア仕様にかかった総額と内訳をリアルに公開
まとめ:費用はプランや環境に大きく左右される
積水ハウスでの家づくりは、費用面では確かに高額ですが、その分性能・信頼・間取りの自由度は非常に高いと感じました。
とくに間取りの自由度に関しては、ある程度の希望は実現できるのではないかと思うほどで、設計段階では逆に選択肢が多すぎて、楽しくも頭を一番悩ませられた期間でした。
費用総額はどのような家をどこに建てるのかによって異なるので、例えば全く同じ間取りの家を東京と地方で建てたとしても、総額が同じになるわけではありません。
そのことを踏まえたうえで、なるべく無駄なコストを省くためのポイントとして、わたしたちの経験をもとにお伝えできることがあるとしたら、例えば以下のようなことが言えるかと思います。
- 土地選びは駅距離や資産性など長期的な視点での検討も大切だが、夫婦それぞれの出身地の居環境感覚はもっと重要!(完全な摺合せは難しい)
- 設備の選定は使う頻度・コスパ・将来の使い勝手を意識すると後悔が少ない(よそ様と簡単に比較はできない!)
- 初めに計画した優先順位を徹底して守り続ける(最後までブレないことが大事)
- 無料アプリで簡単にでも日照シミュレーションはしておく(とくにLDK!)
- 外構や登記など周辺費用も忘れずに予算にしっかり含める
- 値引き交渉を行う場合は、相手方の制度やキャンペーンを知ってこそ効果的であることを念頭に置いたうえで最低限にとどめる
わたしたちの家づくりの経験が、他の誰かの役に立てば嬉しいです。